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はてなのリソースをちょっとだけ消費するチラシの裏

DevLove関西のカイゼン・ジャーニー発刊イベントに参加してきた。

昨日はDevLove関西(何回目か忘れた)に参加してきました。

 

devlove-kansai.doorkeeper.jp

巷の悩めるカイゼニスト(勝手に作った)の間で話題となっている本を執筆されたギルドワークス市谷氏(@papanda)、ヴァル研究所新井氏(@araratakeshi)によるトークセッションと、参加者全体で現場の悩み事を相談したり意見を共有するダイアログタイムの2部構成です。

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カイゼン・ジャーニー』はKindleで購入して読んでみたのですが、自分の所属組織内で個人レベルのスモールスタートから進めてやっと自部門内で浸透しはじめた「業務の見える化」からチーム内での風通しを良くするための「意見を気軽に言い合える風土づくり」、ひいては心理的安全性の高い、メンバーがみんな戦友となって能動的に課題に対峙する環境づくりのトレースログを見ているようでした。

組織として凝り固まってしまった環境に居たり、仕事の進め方に違和感を感じつつも改善に割ける時間がなく先延ばしの繰り返しになっている方、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。目から汗が出てきますよw

カイゼンはクチコミでも広まる?

私の勤務先ではExcel課題整理表万歳だったり、高度な業務知識を要する業務が属人化してたり、だれが何の課題に詰まって苦しんでるかが見えなかったりと、割と閉塞感あふれる現場になっていました。

個人的に色々な勉強会をつまみ食いのごとく参加していますが、その中でも色々とご縁があって2回ほどオフラインミーティングのお手伝いをさせていただいていたJANOGでは、開催ホスト企業様、常任の運営委員(コミッティー)、イベント協力会社様、そしてミーティング毎に編成される実行委員の4者間での調整状況を、私が参加していた当時はAtlassian社のJIRA,Confluenceを使って共有していました。

www.janog.gr.jp

JIRAとConfluenceはJANOGミーティング実行委員の時に初めて触ったのですが、その後も個人で10ライセンス(オンプレ版ならたった10ドル!)を購入し、色々と個人タスクの整理やチラシの裏メモ置き場として細々と利用していました。

どうせなら(当たり障りのない)仕事のタスクも簡単に管理しておこうと思い、会社でJIRAを開いてタスクメモを書いていたところを同僚エンジニアに見つかり…

同「なにこれ」
俺「タスク忘れないようにするやつ。カンバンっていうやつでタスクのメモしたり状態管理したりできるの。ちょー便利。」
同「なにそれおもしろそう」

どうせ10ライセンスあるし、よかったら使ってみるー?ぐらいにの軽いノリで同僚氏にアカウント発行して使ってもらったところ、割と好感触だったのが印象的でした。

そこからあれやこれやで部門内にクチコミで広がり、昨今の「働き方改革」ブームの追い風もあってか草の根改善活動として部門長にもなんとか認めてもらって会社として正式にライセンス購入し、オンプレ版JIRAを現在25名程度で運用しています。

アジャイルな現場ではないですが、カンバンによるタスクの視覚化の効果は抜群で、タスクに関する困りごとがチーム内の会話ですぐ共有・記録されるようになり、チーム内の心理的安全性が少しずつ確保されつつあると感じています。

今回採用したJIRAを開発しているAtlassian社ではJIRAの大々的な宣伝などはしておらず、主にエンジニアのクチコミによって導入が広がった結果、GithubにやRedmineなどと肩を並べる定番課題管理システムの一翼を担っていると聞いたことがあります。

肩を並べて仕事するエンジニア同士いわば戦友なんですし、みんなでワクワクするような仕事の仕方をクチコミレベルから気軽に提案しあえるような関係性を築くことができれば、少しぐらい仕事が楽しくなるかもしれません。

バディは偉大なり

話はDevLove関西に(むりやり)戻しますが、市谷氏がおっしゃっていた

バディは偉大である。

取り組みが独りよがりではないのなら、その取り組みに巻き込まれてくれる人がいるはず。

巻き込まれてくれた同僚氏には感謝しかありません。